次に、「相武台前駅南口駅前広場について」について、お聞きして参ります。まず、相武台前駅南口駅前広場の整備について、過去の当局答弁をもとに振り返ってみたいと思います。

今から5年前、2021年(R3年)9月、松橋議員の一般質問への答弁では、「駅近傍に残る生産緑地等を活用した交通広場を整備し、あわせて、市道15号線のバリアフリー化事業を実施する」とし、「おおむね令和8年度を目標に整備を進めていく予定」としております。

次に、2022年(R4年)9月、竹田議員の一般質問への答弁では「地区の交通結節点として、路線バス、コミュニティバスの乗降場としての機能を有する駅前広場とすること。一般車利用者の乗降場としての機能を有する駅前広場とすること。バスの乗降場にはシェルター及びベンチを設置し、利便性を図るものとすること。広場はお祭りやマルシェの開催といった利用を地元から要望されているため、イベント用のスペースの確保に配慮すること。広場内及び駅までのアクセス道路においては、情報案内板の設置、バリアフリー化を図るものとすること」と、整備内容が具体的に示されております。

さらに、整備時期については、「第1期では、路線バス、コミュニティバスの乗降場としての機能を有する駅前広場の整備を。第2期では、一般車の乗降場、イベントスペースの整備を。また、駅前広場整備のほかに相武台前駅までのアクセス道路である市道15号線のバリアフリー化を行う」としておりました。
おそらく、私も含めて議員の皆さんも、このような整備方針であると認識されていると思われますが、2024年頃からいささか事情が変わって参ります。

2024年(R6年)11月、高波議員の総括質疑への答弁では、「今回の用地取得により、平成30年度に地元の皆様と実施した勉強会でお示しした第1期エリアの用地取得が完了します。今後については、関係機関との協議を調える必要がありますが、令和8年度中の完成を目指して進めてまいります。」とする一方で、

2024年(R6年)12月、都市環境分科会内藤議員の質疑への答弁では、「第2期分につきまして、過去において、もうちょっと北側に広げたような構想を持っておりましたけれども、まだそこについて、我々としては白紙の状態、それを進めていくかどうかということも決定されていない状況」と、2期分については「白紙状態」であることが示されました。ただし、整備時期については、同じく都市環境分科会での私の質疑への答弁では、「工事予算につきましては、令和8年度当初予算に盛り込む計画で考えております」としております。

それが、2025年(R7年)6月、松橋議員の一般質問への答弁では、「これで十分な広さなのかと言われると、なかなか皆様がご期待、ご要望いただく主要な施設がこの1期の面積だけで全て収まり切れるものではなく、特にバスロータリーの設置には広いスペースが必要であり、現状で想定しているスペースでは、バスロータリーの設置を優先してしまうと、皆様がご希望のイベント等を行うための広場が確保できなくなってしまうため、皆様のご要望に応えるためには、さらなる用地の拡大も必要であると考えてはおります。」と答弁されております。要は、バスロータリーだけだとイベントスペースを確保できないという話ですね。
以上が、本事業に係る当局答弁の経過でありますが、2024年(R6年)段階で「令和8年度中の完成を目指して進めてまいります。」と答弁されていたにもかかわらず、2026年度当初予算には本事業に係る予算は計上されておりません。その理由について改めて説明を求めるものであります。
また、本事業における現在までの土地の買取り、物件補償、調査・設計委託等、事業費の総額はいくらとなっているのでしょうか。内訳を含めて明らかにしていただきたいと思います。
<都市部長>
相武台前駅南口駅前広場について2点、質問いただきました。はじめに、相武台前駅南口駅前広場の整備費用を本年度予算に計上できなかった理由についてです。
これまでの答弁を含め、経緯等は、ただいま議員に言及いただいたとおりであり、本事業については、生産緑地の買取り相談を契機に事業化し、これまで用地取得や設計検討を進めてまいりました。
平成30年度に実施した地域の勉強会では、交通結節点としてのロータリー機能に加え、お祭りやマルシェなどイベント会場として活用できる広場機能を求める意見等をいただき、令和元年度には対象地約1,140平方メートルの用地取得が叶ったことから、これを踏まえた駅前広場の実現に向け、検討をはじめ、用地取得の進展に合わせて概略設計等を実施し、事業化に向けた具体的な検討を進めてきたところです。
その後、ご意見も伺いながら検討を深める中で、当初取得した用地のみでは、ロータリーやイベント広場を同時に確保することが困難であることが明らかとなり、特に、交通結節点としてのロータリー機能の実現には、市道15号線の歩道のバリアフリー化が不可欠であることから、更に検討を重ね、現状の用地取得エリアにおいては、ロータリー機能を断念せざるを得ない状況と結論付けたうえで、少なくとも地元商店会や地域の市民団体からいただいている共通の要望内容であるイベント等を開催できる広場として、いち早く開放を望む声には応える形で、令和8年度当初予算に、ロータリーを伴わない暫定的な広場整備の実施を計画することといたしました。
しかしながら、予算編成の過程で、全体事業を踏まえた総合的な判断により、令和8年度当初予算への計上を見送ったことが、理由です。
次に、本事業における現在までの事業費の総額と主な内訳ですが、総額で約4億円、その内訳は土地購入費として約1億9000万円、物件補償費として約1億5000万円、その他土地鑑定、測量登記、物件調査、設計委託、買収地管理委託などに約5000万円を執行しております。
再質問
相武台前の駅前広場についてですが、何かいつの間にか話がイベント広場だけに限定されているのではないのか。当初言われたバス・コミバスの乗降場を含むロータリー、一般車の、乗降場、バリアフリー化、話が全部なくなっているのですよね。だから、その点をはっきりしたいと思って今回質問をしたわけなのです。
まず、先ほどの答弁の中で、ロータリーを含まない暫定的な広場整備ということがありました。これというのは一体どういう整備をしようとしているのですか。説明を求めるものであります。
次に、この結論に至る理由についてお聞きをしたいと思います。先ほどの答弁では、当初取得した用地のみではロータリーやイベント広場を同時に確保することが困難という話だったのですよね。でも、これって、当たり前ではないですか。以前の答弁では、1期でバスのロータリーの設置、2期で一般乗降場とイベント広場というふうに時期を分けてましたよね。
今用地取得しているのは1期分だけですから、これで全部やれるなどということはできないというのは、当たり前の話です。それをなぜここで出してくるのかなと思ったわけなのです。考えてみると、2期白紙ということを言い始めたのは2024年12月の答弁からですよね。これが影響しているのではないか。2期を当面やるつもりがないのなら、1期分の中に全部が入らないというのは当たり前なのですよ。
ここで改めてお聞きをしたいのは、2期白紙というのは今も変わらないのでしょうか。あるいは、2期を白紙とした理由について、説明を求めたいと思います。
次に、結構これも重要な点になってくるのですけれども、交通結節点としての機能が果たしづらいという話が出ましたよね。その中で、ロータリー機能の実現には市道15号線の歩道のバリアフリー化が不可欠であることからという話だったのですが、前はバリアフリー化をやると言っていたわけではないですか。では、市道15号線のバリアフリー化、これは不可能だという意味ですか。見解を伺っておきます。
<都市部長>
相武台前駅南口駅前広場について、3点の再質問をいただきました。
初めに、ロータリーを伴わない暫定的な広場整備とは何かについてです。交通結節点である路線バスやコミュニティバスの乗降場等の機能を有するロータリーではなく、過去の勉強会や、現在も地元から共通の要望でもあるイベント等の開催できる広場としての整備することで、このような土地利用によっては、現在指定している道路区域の変更について検討する必要もあると考えております。
次に、2期は進めていくかどうか白紙状態との過去の答弁についてです。現状の用地取得エリア以外の箇所を進める見通しを立てていない状況に変わりはありません。まずは、用地取得エリアの1期の範囲で、イベント等を開催できる広場として開放することに専念し、この暫定的に整備する広場等の運用状況などを見ながら、その後については検討する必要があると考えています。
最後に、市道15号線のバリアフリー化は、現状では不可能という理解でよいかについてですが、現状の道路区域の中で実施することは不可能と言わざるを得ません。市道15号線の当該広場予定地から駅までの間は店舗等の建物があり、現状の歩道は、この建物の出入口の高さに合わせて設置しております。この歩道をバリアフリー化するには、歩道の10段、横断勾配を規定値以内にする必要がありますが、そうなると、建物の出入口と段差ができてしまうため、物理的に困難である状況です。
さらに、北口と比較した場合ですが、北口はバス停から駅まで雨にぬれずに移動できますが、本計画では、バリアフリー化と併せて、雨天時の対応等についても課題があり、総合的に検討した結果、現状では交通結節点としての機能を十分に果たすことが困難であると判断しております。
再々質問
キーワード的に上げれば、一つは路線バス、コミバスの乗降場、それから一般車の乗降場、それからイベントスペース、市道15線のバリアフリー化、これを掲げていたのですけれども、はっきり言って、イベント以外、全部、現状では無理だという判断ですよね。
市道15号線のバリアフリー化ですが、歩道が道路面よりも上がっていますからね。あれを全部バリアフリーにしたら出入りができない状態になってしまうというのは、確かにそうなのですよ。また、雨天対応に関していえば、駅まで行くのに屋根がない。一方、北口の方は屋根がありますから、でも、何で初めから分からなかったのですかということになるのではないですか、私からすると、これ、もともとの計画に無理があったのではないかと言わざるを得ないと思っています。
ただし、今回、当局がそういった問題、課題を明らかにしたといった点では私は評価をしたいと思っていますし、この点に関しては、特に再々質問はありません。