2026年9月 討論

それでは、ただいま議題となっております議案及び請願・陳情のうち、議案第57号についての賛成討論、議案第69号についての反対討論、請願・陳情については賛成並びに反対の討論を行います。

 

2025年度一般会計歳入歳出決算の認定について

 

まず、議案第57号、2025年度の一般会計決算について、賛成の討論を行います。

 

1)決算の概要と評価

 

最初に、2025年度一般会計決算の概要とその評価について述べて参ります。当該決算年度における予算現額581億6369万5千円に対し、歳入総額は559億7404万2千円、歳出総額は534億7214万9千円であり、歳入総額から歳出総額を差引いた形式収支額は25億189万3千円となっております。ここから翌年度に繰越すべき財源を差し引いた実質収支額は、前年度に比べ5億1322万5千円減少しているものの、14億8854万9千円の黒字となっております。

 

この実質収支額から前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額は、前年度が7億9641万6千円の黒字であったのに対し、当該決算年度では5億1322万5千円の赤字となっております。しかしながら、単年度収支額は、実質収支額を前年度と比較し、その変化を示すものであり、当該年度の収支そのものが黒字であるか赤字であるか、その水準を示すものではありません。

 

一方、単年度収支額から財政調整基金の取崩し及び積立の影響を除いた実質単年度収支額は、前年度と比べ2億9093万円減少したものの、15億270万3千円の黒字となっております。

 

また、年度間の財源調整と災害等の緊急時対応のために留保している財政調整基金の当該決算年度末残高は58億500万円となりました。これは、当該決算年度の標準財政規模279億1231万1千円に対して20.8%に当たり、昨年度に引き続き、過去最大の残高となっております。

 

次に、財政指標についてです。財政力指数は前年度0.809に対して当該決算年度0.823と0.014ポイント上昇しました。ご承知のとおり、財政力指数は基準財政収入額を基準財政需額で除した数値で、1.0を下回わる場合は地方交付税が交付されることとなります。一般的には、財政力指数の上昇は、当該地方公共団体の財政力が「向上」したことになりますが、私は形式的に財政力指数1.0以上を目標にして、行政運営を行うことを自己目的化すべきではないと考えております。

 

地方交付税の不交付団体は、地方債に係る交付税措置の他、様々な国の財政支援措置の対象外となってしまいます。したがって、財政力指数が1.3~1.5程度に達するほどの圧倒的な財政力とならない限り、現行の地方交付税制度のもとでは、不交付団体となることが、かえって行政運営上のリスクになりかねません。よって、財政力指数については、財政力を測る一つの指標として客観的に捉え、数値の多寡を巡って一喜一憂する必要はないと考えます。

 

次に、標準財政規模に対する実質収支額の割合である実質収支比率についてです。前年度7.4%から5.3%と2.1ポイント減少しております。しかし、実質収支比率は、一般的に3%~5%が適正とされており、ある意味で過大であった前年度からほぼ適正な範囲に戻ったものと言えます。

 

次に、経常収支比率についてです。前年度96.4%に対して当該決算年度は95.5%と0.9ポイント低下しております。財政に関する教科書的な説明では、経常収支比率は70%~80%程度が適正と言われております。しかし、2024年度統計で比較すると、全国の市町村平均は93.8%、神奈川県内市町村の平均は94.8%となっております。一方、70%~80%台の地方自治体はごくごくわずかであり、その特徴は北海道泊村や新潟県刈羽村などの原発立地自治体、長野県軽井沢町などの別荘地、東京都中央区などの大企業の本社が立地する自治体であります。こうした特別の事情を有しない一般的な地方自治体では、90%~95%程度が実態に即した適正値と言えるでしょう。そのような観点からすれば、本市の95.5%は、適正値ギリギリの水準にあると思われます。

 

以上、本市の当該決算年度の決算収支及び財政指標を見て参りましたが、総括的な評価を申し上げます。本市の財政は、歳出における扶助費、人件費などの義務的経費の割合が県内他市と比較して高く、いわゆる政策的な経費に充てられる割合が低いという構造的な特徴を有しております。そうした状況の中で、実質単年度収支で約15億円の黒字を確保し、各財政指標において、わずかながらではありますが、改善傾向を示す結果となった当該決算年度の財政運営は、概ね適切であったと認めるものであります。

 

2)今後の財政運営について

 

次に、本決算を踏まえ、今後の財政運営に関する意見を述べておきたいと思います。

 

一つ目は、かねがね申し上げております、政策分野及び財政支出における「選択と集中」についてであります。実質的な通貨発行権を有する国と異なり、地方自治体は歳入面での制約・限界があります。先ほども述べたとおり本市の財政構造からすれば、義務的経費の支出を土台とした上で、政策分野において経営資源を重点的に配分する「選択と集中」を明確にした財政運営が求められると考えます。

 

本年度の第五次座間市総合計画実施計画策定方針では、「特定の分野や事業に経営資源を集中させるといった行政経営も必要」と、初めて「選択と集中」の考え方が示されました。しかし、「行政経営も」としているように、現状では課題意識の表明に留まっております。

 

経営資源を集中させる政策分野については、私の一般質問においても議論致しましたが、その判断は事務方にとって容易なものではありません。やはり、選挙を通じて市民の付託を受けた市長が判断すべきことと考えます。

 

二つ目は、中長期的な財政見通しについてであります。本市では今後、公共施設再整備計画に基づく建物系インフラの長寿命化・大規模修繕、学校再編計画による学校校舎等の建替え・長寿命化に加え、都市計画道路座間南林間線の整備も示されております。

 

いずれも数百億円もの巨額の財政支出が見込まれるものでありますが、現時点においては、これら三つの大型事業を同時一体的に実施することが可能であるという財政見通しは示されておりません。少なくとも、2028年度、令和10年度以降の10年間において、これらのインフラ整備を同時一体的に進めることは、客観的に見ても、困難であります。

 

とすれば、中長期的な財政見通しのもと、これら事業の優先順位を明確化し、マネージメントする必要があります。そして、これもまた、最終的には市長が判断すべきことと考えますので、意見として申し上げておくものであります。

 

3)事業評価について

 

次に、歳入歳出決算事項別明細書の款ごとに幾つかの事業について評価及び指摘事項を申し上げますので、来年度の予算編成及び今後の施策展開に生かしていただければと思います。

 

まず、款3民生費、項2児童福祉費 目3保育園費についてであります。当該決算年度では、保育所定員枠を77人分拡大し、そのうち3歳未満児については72人分拡大が図られました。その結果、本年4月1日付けの保育所待機児童数は5人となり、晴れて待機児童県内ワーストを返上したことについては、評価するものであります。

 

とはいえ、今年度4月1日段階で、5人の待機児童が発生していることから、待機児童ゼロの実現に向け、引き続き取組みを継続していただきたいと思います。その上で、今後の待機児童数の推移を見ながら、一時保育の拡充や医療的ケア児の受入等の特別保育に関する課題解決に取り組んでいただきたいと思います。

 

次に、同じく項2児童福祉費 目3児童館費 児童ホーム運営事業費についてであります。保育所待機児童数が減少した一方で、児童ホームの待機児童数は、2024年度の46人から、2025年度には72人、2026年度には123人と、ここ数年で大幅に増加しております。

 

子ども子育て支援は、政策分野として重視すべきものであると考えます。子育て世帯から選ばれる自治体をめざすのであれば、児童ホームの待機児童問題は早急な対策をとるべきであると考えますので、当局の対応を求めておくものであります。

 

次に、款7商工費、項1商工費、目2商工業振興費ついてであります。当該決算年度では、国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、キャッシュレス決済ポイント還元事業が実施されました。

 

利用者アンケートによる年代別の利用割合を見ると、29歳以下が41.89%、30代が54.82%、40代が57.25%、50代が50.77%、60代が46.91%、70代が31.77%、80代が23.44%と、なっております。この結果は、ある意味で想定通りとも言えますが、これまで本市で数回にわたって実施されてきたプレミアム付商品券の利用においては、高齢者層の利用割合が高かったことを踏まえると、今回のキャッシュレス決済ポイント還元事業は、現役世代や若年層にも届く物価高騰対策として、評価するものであります。

 

また、物価高騰の影響を受けた市民の消費の下支えと市内小売業者の支援という目的が達成されたか、いう点についても、アンケートによれば、利用者の約6割が普段より多く消費したと回答しており、多少なりとも消費の活性化に寄与したものと認めることができます。

 

今後、再び実施する機会がある場合は、キャッシュレス決済によるポイント還元と紙媒体による商品券の発行について、費用対効果を見極めながらバランスよく併用することや、実施する機会ごとに対象とする年代層を変えることなども考えられると思います。今回の経験を活かし、研究していただきたいと思います。

 

次に、款8土木費 項2道路橋りょう費 目1道路橋りょう総務費についてであります。

当該決算年度においては、市内幹線道路における路面下空洞調査が実施されました。当局によると、調査を行ったのは市内の1級及び2級幹線道路、54路線総延長59kmで、地中レーダー調査の結果、38箇所で異常が発見されたとのことであり、その内訳は、要緊急対応が1か所、陥没危険度Bが9か所、陥没危険度Cが28か所とのことであります。このうち、要緊急対応の1か所と、陥没危険度Bのうち、早急に対策が必要と判断された1か所について補修を行ったとのことであります。

 

本調査は、2025年1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、同年9月の補正予算により措置されたものであります。まずは、当局の速やかな措置について評価するものであります。

 

一方で、今回の調査結果については、私は相当深刻な状況にあると受け止めました。特に、異常個所のうち、一般下水道管の破損等が影響を及ぼしていると思われる箇所が多数あるとのことでありました。私は、昨年12月の一般質問において、一般下水道管の管理不全について質問をし、今年度においては一般下水道管の台帳整備に向けた予算が計上されておりますが、適正な管理にむけ、確実に事務を進め、必要な予算を確保していただきたいと思います。

 

次に、款10教育費、項1教育総務費 目3教育研究所費の教育支援教室事業費及び教育相談事業費についてであります。当該決算年度における本市の不登校生徒児童数は、暫定値で小学校が130人、中学校が250人、合計380人となっております。本市では、従来の教育支援教室に加え、教室に入ることが難しい児童・生徒の居場所づくりとして、校内教育支援センターを設置しております。また、市内の市民団体やボランティアの方々によるフリースクールや学習支援の活動が取り組まれており、本市における教育は、まさに多様かつ重層的な構造により取り組まれております。

 

こうした中、市民団体により運営されているフリースクールや学習支援の活動は、本市教育委員会との連携の下、極めて公益性の高い活動であると考えます。しかしながら本市では、こうした児童生徒の多様な学びを下支えしている市民団体又は保護者の方々に対する財政的支援は行われていません。

 

支援の仕組みとしては、団体補助方式や利用料補助方式等が考えられると思いますが、不登校児童・生徒の多様な学びの機会を確保し、支援体制を一層充実させる観点からも、財政的支援の在り方について検討を深め、具体的な支援策の実現に取り組むよう、改めて求めておくものであります。

 

次に、同じく款10教育費 項2社会教育費 目4資料館費についてであります。当該決算年度から本年度にかけて、デジタルミュージアムの内容の充実が図られました。コンテンツが分野別及び年代別に整理され、豊富化されたことについては、率直に評価するものであります。

 

しかしながら、現状では市ホームページ内で作成されていることから、画像や動画の掲載量などに一定の制限が生じていると思われます。そのため、デジタルミュージアムについては、外部サイトを活用してコンテンツを構築し、市ホームページからリンクする形とすることが望ましいと考えます。今後のコンテンツの充実と合わせて、取り組んでいただきたいと思います。

 

一方、指摘しておかなければならないことは、デジタルミュージアムが充実したとしても、郷土博物館の設置の必要性がなくなるわけではありません。デジタルミュージアムは、あくまでも博物館機能の一部であり、代替するものではありません。

 

先人たちの貴重な歴史的資料、この場合は民俗資料のみならず歴史的公文書も含みますが。これらを良好な環境のもと保全し、後世の人々に伝えていくことは、行政の使命であります。郷土博物館の設置について、検討を加速するよう、改めて求めておくものであります。

 

児童ホーム手数料の値上げに反対

 

次に、議案第69号、座間市児童ホーム入所に関する条例の一部を改正する条例について、反対の討論を行います。

 

本条例改正案は、児童ホーム入所に係る月額手数料を、現行のおやつ代込み6,500円から1万円へ値上げするものでありますが、以下、反対する理由を申し上げます。

 

まず、今回の値上げに際して、パブリックコメント募集時の資料においても、また、議会に提出された資料においても、事実とは異なる誤った数値が公表されていたことであります。

 

おやつ代を除いた児童ホーム運営事業費の負担割合について、2025年度決算では、国費が25.15%、県費が25.15%、市費が33.19%、保護者負担が16.51%であるにもかかわらず、提供された資料では、国費が16.7%、県費が16.7%、市費が50.1%と、実際とは異なる数値が記載されておりました。この数値では、あたかも市費の負担が半分を超え、市が過大な負担を負っているかのような印象を与えることになります。

 

市民の負担増を求めるのであれば、行政には当然、正確かつ適切な情報に基づいて説明する責任があります。本来であれば、正確な数値によって現状を説明すべきところ、実際とは明らかに異なる数値を公表したことは、適正な事務執行とは言い難く、厳しく指摘されるべきであります。

 

ましてや、広く市民から意見を聴取するために実施されたパブリックコメントにおいて、前提となる数値が実際とは異なっていたことは、その手続きの正当性を損なうものと言わざるを得ません。

 

次に、児童ホーム運営事業費における市費負担の増加を、果たして過大なものと見るべきなのか、という点についてであります。

 

本定例会の審議において、当局は、「児童ホーム運営事業費は、前回改定した2015年度と2025年度を比較すると、約10年間で事業費が1億5,276万円増加しました」とした上で、「この間、利用料を据え置いてきたことにより、保護者の負担は変わらない一方で、事業費の増加分については、市の負担が増加している状況にあります」と答弁されています。

 

確かに、児童ホーム運営事業費は、当該年度決算では2億5,775万6千円となっており、この10年間で約1億5,000万円増加しております。しかし、その内訳を見ると、市費の増加分は約5,000万円であり、国費・県費の増加分は、それぞれ約4,100万円、国・県を合わせて約8,200万円となっております。また、保護者負担も約1,600万円増加しております。つまり、事業費が約1億5,000万円増加したことは事実でありますが、その増加分を市だけが負担しているわけではありません。

 

ここで問われるべきことは、この10年間における児童ホーム運営事業費の増加のうち、市費負担が約5,000万円増加したことを、過大な負担と見るのか、それとも、子育て施策への必要かつ適正な財政支出と見るのか、ということであります。

 

神奈川県内の政令市を除く16市の月額保護者負担額と比較しますと、海老名市が平均1万7,000円、藤沢市、平塚市が1万6,500円、三浦市が1万4,000円、茅ヶ崎市が1万3,900円、逗子市、南足柄市が1万2,000円、大和市が1万300円、小田原市、伊勢原市が9,000円、相模原市が8,000円、鎌倉市が7,500円プラスアルファ、厚木市が7,500円、秦野市が7,000円となっております。これに対し、本市の現行の保護者負担額は6,500円であり、県内でも最も低い水準となっております。

 

物価高騰の影響により、現役世代の実質賃金が低下し、子育て世帯の経済的負担が重くなっている中、児童ホームの月額保護者負担額を県内でも最も低い水準に維持することは、子育て世帯にとって大きな支援となります。そして、そうした子育て環境を整えることによって、子育て世帯から本市が選ばれるのであれば、市費負担の約5,000万円の増加は、決して過大な負担ではなく、子育て施策への投資として、その費用に見合う効果が期待できるものと考えます。

 

当該年度決算では、個人市民税が前年度と比べ9億8,863万5千円、12.7%増加しております。前年度に実施された定額減税の影響を考慮する必要はありますが、それを差し引いても、個人市民税は約3億7千万円余の増加となっております。

 

また、本市の2025年度版統計要覧によると、人口は13万1,890人、自然動態は766人の減少である一方、社会動態は847人の増加となっており、転入が転出を上回ることで、人口規模を維持している状況にあります。

 

もちろん、こうした人口動態や市税収入の増加と、子育て支援施策との関係を定量的に証明することは不可能かもしれません。しかし、定性的には、子育て世帯に選ばれるまちをめざすための施策を積み重ねることは、将来の人口や税収を支えることに、つながり得るものと考えます。

 

そうした観点から考えれば、子育て世帯から選ばれる自治体となるために、児童ホームの保護者負担を低く抑えることは、単なる歳出の増加として捉えるべきものではなく、将来の本市を支えるための投資として捉えることができると考えます。

 

昨今、「稼ぐ自治体」などというキャッチコピーが取りざたされております。しかし、私は、地方公共団体が自ら「稼ぐ」というよりも、市民が働き、生活し、そして「稼げる」環境をつくるために、必要な制度や施策を講じ、そこに公共として財政を投入することこそが、地方自治体の役割であり、使命であると考えます。

 

この点は、本市が今後どのようなまちづくりを目指すのかという、市政の戦略にも関わる問題でもあります。限られた財源の中で、重点的に経営資源を投入すべき分野として「子ども・子育て」を掲げ、子育て世帯から選ばれるまちを目指すのであれば、児童ホームの月額保護者負担額についても、県内で最も低い水準を維持することが、本市の子育て施策として一貫した考え方ではないでしょうか。

 

以上の理由から、私は、現行の手数料を維持すべきであり、本条例改正案には反対するものであります。

 

請願・陳情について

 

次に、請願・陳情について、賛成並びに反対の討論を行います。まず、請願第1号「(仮称)座間市納税者憲章」の制定を求める請願について、反対の討論を行います。

 

本請願は、「市において、市民と行政との信頼関係の構築、公平・適正な税務行政の推進及び納税者意識の向上を目的として、『(仮称)座間市納税者憲章』または『座間市納税者宣言』を制定するよう求めるもの」であります。

 

では、請願者が求める「納税者憲章」とは、具体的にどのような内容となるのかという点については、請願理由において、「適正な課税を受ける権利、十分な説明を受ける権利、公平・公正な行政手続きを受ける権利がある一方、法令に基づき適正な申告及び納税を行う義務がある。また、行政においても、納税者に対して丁寧で分かりやすい説明に努めるとともに、公平性・透明性を確保した税務行政を推進する責務がある」と述べられていることから、私は、このような趣旨を明記した憲章を制定するものと解釈致しました。

 

しかしながら、なぜこうした憲章の制定が必要なのか、すなわち、現行の法令や制度では十分ではないとする具体的な事情、いわゆる立法事実に相当するものについては、残念ながら本請願からは読み取ることができませんでした。

 

特に、今回の請願の対象となっている地方税については、地方公共団体が独自に課税要件や税額を自由に決定する仕組みではなく、憲法、地方税法及び政省令等によって、その課税権及び税務行政が法的に定められております。

 

また、納税通知書においては、賦課の根拠となる法令、課税標準額、税率、税額等が示されるほか、賦課処分に不服がある場合の救済手続についても、納税者に周知する仕組みが既に設けられております。

 

このように、地方税においては、課税の根拠や手続、納税者の不服申立て等について、既に法令による具体的な規定が設けられていることから、これらを改めて「納税者憲章」として明示する必要性は乏しいものと考えます。

 

もちろん、納税者に対して、税制度や手続について丁寧で分かりやすい説明を行い、公平性・透明性を確保した税務行政を推進することは重要であります。しかし、そうしたことは、既存の法令に基づく税務行政を適切に運営し、納税者に対する情報提供や説明を充実させることによっても実現できるものと考えます。

 

以上のことから、本請願については、「納税者憲章」または「納税者宣言」を新たに制定する必要性を認めることはできず、採択すべきものとは認められないため、反対するものであります。

 

なお、国税については、憲法、国税通則法及び各税法に分散して規定されている納税者の権利や手続上の保障を一括して分かりやすく示すものとして、納税者憲章を制定することには一定の意義があるものと考えますので、この点については申し添えておきます。

 

次に、陳情第54号国による義務教育財源の保障、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の実現を求める陳情、陳情第55号令和9年度における障害者の医療費助成制度についての陳情、陳情第56号令和9年度における透析患者の通院への助成についての陳情、陳情第58号加齢性難聴者の補聴器購入に市独自の助成を求める陳情、陳情第59号PFAS有機フッ素化合物(PFOS、PFOA、PFHxS等)汚染物質の原因究明と市民健康調査(血中濃度検査)等を求める陳情については、陳情趣旨に概ね賛同し、採択すべきものとして、賛成をするものであります。

 

次に、陳情第60号座間市立小・中学校における学力低迷の常態化に対する市長の任命・予算編成責任の追及及び教育委員会による実効性ある学力向上具体策の提示を求める陳情について、反対の討論を行います。

 

陳情者は、「座間市の公立小・中学校の平均正答率は過去数年間にわたり全国平均を下回る危機的状況が常態化している」とし、「実効性ある学力向上具体策の提示」を求めておりますが、こうした考えは、全国学力・学習状況調査に関して、誤った理解によるものと思われます。

 

本市教育委員会は、全国学力・学習状況調査の目的について、「調査の結果から得られた児童生徒の学習状況の把握・分析を通じ、教育委員会においては教育施策の検証・改善を図るとともに、学校においては学習指導の充実や改善に役立てる」こととしております。また、「本調査により測定できるのは学力の特定の一部分であり、学校における教育活動の一側面に過ぎない点に留意が必要」との認識を示しており、私もこの考え方に基本的には同意するものであります。

 

その上で、私は、陳情者が求めるような、平均正答率の向上を教育の主要な目標とすることは、適切ではないと考えます。平均正答率は、児童生徒一人一人の学習状況や学力の分布を十分に表すものではありません。特に、児童生徒間の学力格差がある場合、平均正答率だけをもって、学力の実態を評価することはできません。

 

したがって、重要なことは、平均正答率を向上させることではなく、調査結果を一つの資料として活用し、学校や教員が児童生徒の学習上の課題を把握・分析するとともに、授業改善や個々の児童生徒への学習支援につなげていくことだと考えます。

 

また、不登校児童生徒数が増加する中、本市では、教育支援教室や校内教育支援センターを設置するほか、フリースクール等の支援団体との連携を図るなど、児童生徒の学びを支える取組を進めています。

 

このように、地域における教育は、学校のみならず、さまざまな機関や団体との連携による重層的な構造の中で取り組まれております。こうした現状を踏まえると、本市の教育課題は、全国学力・学習状況調査の正答率の向上に傾注することではなく、すべての児童生徒に学習の機会と安心して学ぶことのできる環境を保障し、一人一人がそれぞれの興味・関心や置かれている状況に応じて、主体的に学び、成長していくことを支援することにあると考えます。

 

以上のことから、本陳情は採択すべきものとは認められず、反対をするものであります。

 

以上で、私の討論を終わります。

2026年9月 一般質問の報告その4) 第五次座間市総合計画実施計画策定方針について

ご承知のとおり本市の総合計画は、政策・施策体系に基づく方針を定めた「基本構想」と、基本構想を具現化するための事業計画である「実施計画」とに区分されております。今回、質問のテーマである「実施計画策定方針」は、2025年度から定めることとなったようでありますが、まずは、同方針の目的について、説明を求めるものであります。

 

<総合政策部長>

本市では、毎年度の予算編成にあたって、市長通達により予算編成方針を定めていますが、実施計画は、通知と作業要領で策定を進めていました。実施計画は、予算編成の指針であることから、令和7年度からは予算編成同様、市長通達により策定方針を示すことに改めました。同方針の目的は、実施計画策定にあたっての基本的な考え方を共通認識として持ち、策定に反映することです。

 

次に、本年5月に公表された令和9年度~令和11年度の策定方針についてお聞きして参ります。

 

まず、いわゆる「選択と集中」についてお聞きします。策定方針の「2.実施計画策定にあたって」「(2)行政運営上の課題」では、「歳出の増加と歳入の減少が見込まれる中、限られた経営資源で持続可能な行財政運営を行うためには、特定の分野や事業に経営資源を集中させるといった行政経営も必要」とあります。

 

私が注目したのは、「特定の分野や事業に経営資源を集中させる」という記述です。これは、いわゆる「選択と集中」の考え方を実施計画策定方針に反映させたものと思われ、私としては評価するところでありますが、文脈上「特定の分野や事業に経営資源を集中させる」目的は、「限られた経営資源で持続可能な行財政運営を行うため」ということになっております。

 

しかし、「選択と集中」の目的は、「持続可能な行財政運営」というよりも、限られた経営資源の中で、総合計画で掲げられている「目指すまちの姿」を実現するために、政策・施策の優先順位を明確にすることではないでしょうか。当局の見解を伺うものであります。

 

また、「特定の分野や事業に経営資源を集中させる」とありますが、特定の分野が一体何かは明示されておりません。この場合の「特定の分野」とは何か、当局の見解を伺うものであります。

 

<総合政策部長>

ざま未来プランの推進における選択と集中の一番の目的は、議員が言及されたとおり、政策及び施策の優先順位を明確にすることと考えます。また、施策内における事業の優先順位を明確にすることにも当てはまると考えています。

 

そのうえで、本年度策定する令和9年度から令和11年度までを計画期間とする実施計画、以下、本実施計画と申し上げます。の策定にあたっては、行財政運営上の課題として、事業を実施するための財源をはじめ、限りある経営資源をどのように確保し、配分していくかといった視点を重視したことから、「持続可能な行財政運営を行うためには」と選択しました。

 

また、当該項目は、実施計画策定にあたっての行財政運営上の課題として、お示しした内容であることから、政策や施策を特定せず、抽象的な表現にしています。なお、本実施計画は現在策定作業中ですが、課題としている、特定の分野や事業への経営資源の集中が実現できるかどうかも含めて、策定を進めています。

 

次に、輝く未来戦略についてお聞きします。

 

こちらは、昨年度の策定方針でありますが、「事業計画の検討にあたって、各政策、施策の視点に加え、市民等の活躍や新たな価値を生む視点、経済、環境、社会が循環する視点、子どもを第一に考えた視点といった「輝く未来戦略」に該当する視点を織り交ぜた場合は、事業の優先採択の対象とします。」としておりました。

 

しかし、こちらは今年度の策定方針ですが、「これまでは、未来戦略の視点を織り交ぜた分野別政策・施策における各事業を優先採択の対象としていましたが、基本構想の中間見直しを踏まえて対象事業を整理したうえで分野横断的に取り組むプロジェクトに位置付けます。」となっております。

 

昨年度の策定方針は事業の優先採択対象が明確となっておりますが、今回の策定方針は、抽象的であります。「基本構想の中間見直しを踏まえて対象事業を整理したうえで分野横断的に取り組むプロジェクト」とはどのようなことなのでしょうか、当局の説明を求めるものであります。

 

<総合政策部長>

同戦略は、同プラン基本構想において、多面的、複合的な地域課題に対して経営資源を優先的に配分した分野横断的な取組として、推進する3つの戦略を位置付けています。同戦略は、実施計画で具体化しているところですが、これまでは、同戦略の視点を織り交ぜた分野別政策・施策における各事業を同戦略の対象事業としていたもので、既存事業の整理の仕方を、分野別から同戦略に変えているに留まり、同戦略としては新たな取組を行わず、方向性を示しているだけの状態でした。

 

同戦略については、同プラン策定時に、座間市らしさや優先課題をもっと明確にすべきとの意見が多かったことをきっかけに設定した経緯もあるため、目指すまちの姿の実現に向けては、加速していくべき位置づけにあるものです。そのため、方向性を示して、既存事業を当てはめている現在の推進方法を改め、具体的に何をするのかを明示し、プロジェクト要素を高め、市民等にとって分かりやすい戦略にしたいと考えています。

 

次に、EBPM(Evidence-Based Policy Making)根拠に基づく政策立案とのことのようですが、これの推進について、お聞きします。

 

 

ここでは、「事業の方向性は、市民ニーズや議会答弁、これまでの経験則に頼るのではなく、目的やゴールを明確化した上で客観的なデータや根拠に基づいて判断します。」としております。

 

「市民ニーズや議会答弁、これまでの経験則に頼るのではなく」という記述は、市民ニーズや議会答弁を軽視するかのように感じられ、気になるところでありますが、内容については、「目的やゴールを明確化した上で客観的なデータや根拠に基づいて判断」することには特段異論はありません。

 

そこで、お聞きするものでありますが、目的やゴールを明確化した上で客観的なデータや根拠に基づく「判断」は、行政機関内部の判断で、対外的には公表されないということなのでしょうか。当局の説明を求めるものであります。

 

<総合政策部長>

令和7年第3回定例会における、星野郁議員の一般質問でも議論させていただき、「データに基づいた根拠を予算審査時にお示しすることについては、今後の実施計画策定過程を踏まえながら検討してまいります。」と答弁しています。

 

その後の検討を踏まえ、令和7年度に策定した実施計画では、新規拡充事業の項目に、参考として、実施の背景やエビデンス等の記載を追加しましたので、本実施計画でも同様に記載する予定です。これらの記載は、必ずしも、データに基づいた根拠にはなっていないため、現状ではブラッシュアップが必要と考えています。

 

ざま未来プランの進捗管理においては、決算などによる評価や検証、その後の見直し、実施計画の策定、予算編成といった各段階で、データを活用して説明責任を果たしていくことの重要性は増していると捉えています。

 

次に、「財源の確保、手法、手段の検討」について、お聞きします。

 

今回の実施計画策定方針では、前年度の方針にはなかった「新規事業や行政サービスを拡充する事業を計画する際、財源の全部又は一部を一般財源とする場合は、同じ施策内(所属内)又は政策内(部局内)の既存事業の効率化、統廃合、縮小などによる一般財源の確保を原則とします。」が新たに加わりました。要するにこれは、新規事業や拡充事業を行う場合は、同じ課内か同じ部局内で、他の事業を削ることを求めるものと言えるでしょう。

 

この考え方は、予算の「枠配分」や「シーリング」と共通する考え方と言え、「選択と集中」の考え方とは相反すると思われますが、当局の見解を伺うものであります。

 

<総合政策部長>

現在の財政運営において、政策的な経費に使える一般財源には限りがあるため、仮に拡充していく分野であったとしても、既存事業の効率化や、統廃合、縮小は進めていくべきであり、それを一般財源の確保という形で示したものです。

 

次に、「予算編成の指針」についてお聞きします。

 

 

ここでは、「実施計画で示されていない事業や新たな取組は、組織としてのコンセンサスが取れていないため、特別な場合を*を除き予算化しません。」とし、「*特別な場合」の説明として「実施計画策定後に生じた社会情勢の変化、法令改正、制度変更等の事情により、次期実施計画の策定前に対応する必要があり、次年度に予算計上する合理的かつ明確な理由が認められるもの」としております。

 

しかし、実施計画はあくまでも「予算編成の指針」であり、実施計画と予算との関係をここまで完全に一致させることが適切なのでしょうか。また、「組織のコンセンサスが取れないため」とあります。この記述が何を意味するのか不明ですが、独任制の執行機関である市長の予算編成権を縛ることになるのではないでしょうか。当局の見解を伺うものであります。

 

<総合政策部長>

本市では毎年度、実施計画を策定しており、それを予算編成の指針としています。実施計画策定から予算編成までの単年度におけるスケジュールを大きく分けると、年度前半に実施計画の策定、年度後半に予算編成となりますが、いずれも調整や最終判断には時間を要する業務です。

 

また、実施計画策定と予算編成の役割を端的に表現するなら、実施計画で「やることを決めて」、予算編成で「それに必要な経費を決める」ことであり、いずれもその権限は市長にあります。そのため、策定方針で示した特別な場合を除き、実施計画と予算は整合しているのが通常であると捉えていることから、市長の予算編成権を縛ることにはならないと考えています。

 

再質問

 

言葉にこだわったような質問で、恐縮ではあったのですが、私は「選択と集中」とはどういうことなのか、ということを考える上で、大事な点だと思いますので、あえて質問した次第であります。

 

先ほどの答弁では、特定の分野において経営資源を重点的に配分していくということについては、「選択と集中」にあたり、目的は優先順位を明確にしていくことだということでありました。ただ、よくわからなかったのは、持続可能な行政運営を行うためにとしていることの理由が、今回はどのように財源を確保し、配分するのかという視点を重視したとのことでした。

 

しかし、持続可能な行財政運営の話と、特定の分野に重点的に財政資源を投入する「選択と集中」とは、別の話だと思うのですよ。ぜひ、しっかりと認識していただきたいと思います。

 

その上で「特定の分野とは何か」とお聞きしたところ、「選択と集中」については、今回は課題として方針に掲げているとのお話でした。少しきつい言い方で恐縮ですが、それでほんとうに方針足り得るのでしょうか。この実施方針は全庁に対して発するものでしょ。それぞれの担当部局はどのように判断してよいのか、わからないではないですか。

 

また、先ほどの答弁の「特定の分野や事業への経営資源の集中ができるかどうかも含めて策定を進めて参ります」という話なのですが、

 

なぜここが「も」となっているのかわからなかったのですが、やっと意味がわかりました。選択と集中」ができるかどうかはわからないけれども、課題意識としては挙げておこう、という風にとれます。

 

私は、どの分野に経営資源、人、お金を集中するのかということは、はっきり言って、なかなか事務方に判断しろと言っても難しいのではないか。それを判断できるのは、それこそ市民の負託を受けた市長の判断になるのではないかと思いますが、市長はどのようにお考えなのか、見解を伺っておきたいと思います。

 

<市長>

ざま未来プラン策定時と変わらず、政策7の「持続可能な行財政運営」を強固にしながら、政策1の「共に学び、健やかに育つまちづくり」や政策2の「地域の魅力を高め、にぎわいのあるまちづくり」は緩めずに推進をしていく考えでございます。

 

実施計画は、選択と集中といった考え方に加え、計画期間中に見込める財源や各政策や施策において対応すべき課題、社会情勢や市民ニーズの変化への柔軟な対応といったことも踏まえ、全体的なバランスにも配慮しながら策定をする必要があると考えております。

 

限られた財源の中で新たな事業展開を行っていくには、これまでも本市ではスクラップ・アンド・ビルドという考え方で思い切った事業の見直しをかけていくということを行ってきたわけでございますが、スクラップ・アンド・ビルドを行っていくことも必要であると考えております。また、選択と集中をした分野にあまりにも経営資源が過剰に投入されることというのは避けなければならないと考えてはおります。

 

いずれにいたしましても、選択と集中については私がしっかりと判断をして示していくものだと考えております。

 

次に、輝く未来戦略についてですが、輝く未来戦略は総合計画の基本構想で掲げた「ひとが輝く、まちが輝く、未来につなぐ」として、分野横断的な取組みということだったのですが、その対象事業は、他の分野別事業から移しただけで、輝く未来戦略をどう具体化していくのかという方策がなかったという総括ですよね。私は、それは正しいと思うのです。

 

だとすれば、なぜ今回の総合計画の中間見直しにあたって、その総括を示さなかったのか、と思います。現在、中間見直しが進められていますが、5つの施策についてのまちづくり指標だとか、見直し後の施策の全体像と修正するという内容になっております。しかし、輝く未来戦略について記述はないですよね。おそらく、基本構想に掲げられている部分については、見直す必要がないとお考えだと思いますし、私もそう思っています。

 

ただし、輝く未来戦略をどう具体化するのかということについては、前期の総括をもとに、今後こうしていきたいというが示されるべきではないかと思います。先ほどの答弁からすると、良い方向性が出ているのではないかと思います。今後、輝く未来戦略の運用をどうしていくのか、ということで見直しを中に入れた方が良いのではないかと思います。

 

輝く未来戦略は、総合計画全体の中で中心にあたる部分ですよね。かつての第3次総合計画では「リーディング事業」、第4次総合計画で言えば「戦略プロジェクト」、こうしたものと同様に、総合計画の中で特に重視して進めていく、基本構想の将来像を実現するために何力を入れていくのかということを示すもので、大事なものだと思うのです。

 

これについての運用を、これまでの4年間の総括を基にして改善しようとするわけですから、見直しの中にいれるべきだったのではないと思いますが、見解を伺うものであります。

 

<総合政策部長>

ま未来プラン基本構想中間見直しの素案に、輝く未来戦略を示さなかったのは、今回は基本構想の見直しであり、基本構想に記述している同戦略の内容は変更の必要がないと判断したためです。同戦略の見直しについては、実施計画でお示しする予定です。

 

次に、EBPM、データやエビデンスに基づいたという話なのですけれども、先ほどの話で言えば、データを活用して説明責任を果たしていくことの重要性は増しているという話だったのですが、私、聞き取り方が悪いのか、どういうふうに公表していくのかということについては示されていなかったと思うのですが、改めてお聞きをしておきたいと思います。

 

<総合政策部長>

1回目の答弁が分かりづらくて申し訳ありません。繰り返しになりますけれども、令和7年度に策定した実施計画書では、新規拡充事業の項目に参考として、実施の背景やエビデンス等の記載を追加しました。本年度策定し、公表する実施計画書でも同様に、新規拡充事業の項目に記載する予定です。

 

次に、財源の確保、手法、手段の検討ですが、何かを新しくやろうと思ったら、同じ部署で何かを減らせという考え方は、選択と集中とは違うと思うのです。例えば、重点的に財政資源や人的資源を投入しようとするところは、プラス、プラスになってもおかしくない、一方他のところで、マイナス、マイナスとになったとしてもおかしくないと思うのですよ。

 

何でそういうかというと、選択と集中は、最も効率よく総合計画に掲げているまちづくりの姿を実現するためには、どうしたらいいのかということから出てくるわけですよね。そのためには、何かを削って何かをつくるということが、重点分野においてもそれをやられてしまうと、効果が半減してしまうのではないかと考えます。どのようにお考えなのでしょうか。

 

これ、予算編成にとっても非常に絡んでくる話で、担当部局も、例えば子育ての分野でこういったところを充実したいと、でも、一般財源を削減するため、どこかほかを減らせという話になってくるわけでしょう。それが本当にいいことなのかどうなのかということについて、改めて見解を伺っておきたいと思います。

 

<総合政策部長>

実施計画策定方針に示した財源の確保、手法・手段の検討についての見解は、1回目で答弁したとおりですが、実施計画期間において、経営資源と、優先的に投入する政策や施策、また、その事業が中途半端に終わり、政策効果が期待できなくなるようなことは避けなければいけないと考えています。

 

次に、予算編成の指針についてですが、先ほどの答弁では、要するにこの実施計画の策定方針もいわゆる最終決裁者が市長であるということから、市長の予算編成権を侵害するものではないという話なのですけれども、私、文言として気になっているのは、組織としてのコンセンサスという話があったではないですか。この意味がよくつかめないのです。この場合の組織のコンセンサスというのは何を意味するのでしょうか、説明を求めるものであります。

 

<総合政策部長>

実施計画の策定に当たっては、策定方針に沿って各部局が事業計画を作成し、市長、副市長ヒアリングや業務所管課である総合政策課への説明や調整、その後の審査など、それぞれの立場で策定に関わり、最終的には厳しい判断となる事業がありながらも、組織として合意形成をして予算編成へとつないでいます。この実施計画策定のプロセスを経ていない事業の場合は、予算編成や予算執行において、方向性や考え方に不一致が起こる可能性が高まると考えます。

 

再々質問

 

選択と集中のところなのですけれども、再質問への答弁について、いろいろと言いたいことはあるのですけれども、時間がないのでまたの機会にします。

 

ぜひ市長、過剰投入という心配をしなくて結構ですよ。私はスクラップアンドビルドが間違いだと言っているわけではないのです。しかし、重点分野においてもスクラップアンドビルドをするのはおかしいのではないかという話です。その辺に関しては、ぜひ考慮に入れて考えていただきたいと思いますし、引き続き議論を進めていきたいと思っています

2026年9月 一般質問の報告その3) 下水道ウォーターPPPについて

次に、下水道ウォーターPPPについて、お聞きします。

 

本市上下水道局は、公共下水道分野における官民連携方式として、長期契約、本市の場合は10年間と想定されているようでありますが、公共下水道管路の管理と更新を一体的に行う、管理・更新一体マネージメントレベル3.5の導入を検討しており、2024年度から2025年度の2か年約2300万円をかけて、「座間市公共下水道官民連携における導入可能性調査」を実施しております。さらに、2026年度では公共下水道事業ウォーターPPP発注支援業務委託として2か年で約3200万円余の支出をし、要求水準書や仕様書の検討を行っているとのことであります。

 

私は、本年2月、6月と二度にわたり、一般質問を行って参りましたが、おそらく私の理解力の乏しさに起因するのでしょうか、不明な点が多々ありますので、前回に引き続き、お聞きして参りたいと思います。

 

まず、前回質問でのやり取りを踏まえ、論点を整理してみたいと思います。具体的には、ウォーターPPPレベル3.5を導入する場合の方式、すなわち「更新実施型」なのか「更新支援型」なのかと言う点、さらにそれと密接に連関することとなりますが、W-PPPの業務範囲に「更新工事を含めるのか否か」という点であります。

 

 

これは、国土交通省が示す「更新実施型」と「更新支援型」の違いです。端的な違いとしては、業務範囲に更新工事を含めるかどうかという違いです。更新工事を含める場合は「更新実施型」、含めない場合は「更新支援型」となります。

 

 

これまで、上下水道局長は、本市におけるW-PPPの業務範囲について、昨年12月と本年2月の二度にわたって更新工事については、「管渠の内面ライニングによる改修業務」を「予定しております」としていました。

 

 

ところが、本年3月に完成した導入可能性調査報告書の「本市におけるW-PPPの事業スキーム(案)では、W-PPPの方式は「更新支援型」で、業務範囲には更新工事は含まれておりません。

 

 

一方、同じく本市におけるW-PPPの事業スキーム(案)の「スキーム図」では、更新工事は、W-PPPの受託業者となる共同企業体と契約することが、あらかじめ決められているかのような図になっております。請負契約が入札によるものなのか、随意契約によるものなのか、具体的な記述はありませんが、おそらく随意契約での発注が想定されているものと思われます。

 

これらのことについて、前回、上下水道局長は、「検討中」という答弁に終始されていましたが、私の再質問への答弁では「更新支援型において更新工事が含まれていないことが一般的ですので、含まれないものと認識しております。ただし、更新支援型に更新工事が含まれるかどうかは、検討しているところですので、現段階ではお答えしかねます。」と答弁されております。

 

そこでお聞き致します。上下水道局の方針を現段階でお聞きしたとて、再び「検討中」「検討中」という答弁が繰り返されることと思いますので、今回は、本市の方針としてではなく、制度上の解釈として二点お聞きしたいと思います。一つは、更新支援型の場合でも、ウォーターPPPの業務範囲に更新工事を含めることは可能であると解釈されているのでしょうか。二つ目は、可能だとするならば、更新工事請負契約について共同企業体と随意契約を行うことは可能であると解釈されているのでしょうか。見解を伺うものであります。

 

<上下水道局長>

更新支援型の業務範囲に更新工事を加えて一体の事業とすることにつきましては、更新工事を含めた基本協定を締結することにより。必ずしも不可能とは考えておりません。本件に関しては、関係機関とその可否について調整をしていますが、その結論には至っておりません。

 

しかし、現在下水道管路の更新整備をこれまで以上に推進するため、本市にとって最適の事業スキームを検討しており、仮に更新支援型に更新工事を加える事業スキームを導入する場合には、工事請負契約の随意契約理由を精査して参ります。

 

 

再質問

 

先ほどの答弁では、「更新工事を含めた基本協定を締結することにより、必ずしも不可能とは考えていません」というお話でした。さらに、随意契約のことも、そのことに付随して、基本協定で丸ごと更新工事も含めますよという形にしていれば、随意契約も可能かどうか、今、精査をしているということでした。

 

しかし、私はその場合の随意契約の締結に関しては、適法性に疑義があると思います。基本協定さえ結んでいれば、その企業としか契約ができないという理由、たぶん地方自治法施行令167条だと思いますけど、その第2号に該当するのではないかという判断だと思いますが、私はどうかなと、思っている次第です。

 

現在、当局が検討しているのは、更新工事を含めた更新支援型ということになりますよね。これって、国のガイドラインからすれば極めて変則的な事業フレームであると思われます。

 

おそらく、これを検討している理由の中には、そのJVに地元業者も入ってもらい、そうすれば、なんとか全体をまとめて随意契約でできるのではないか、という考えてがあるのではないかと思われます。

 

しかし、地元業者の方々からお話を伺うと、地元業者の方々からすれば、JV内でどのような利益配分がどうなるのか、仕事の発注がどうのか、というようなことが極めて不透明だと感じられているようでした。こうしたJV内の話については、企業同士の協定であることから、市が口出しすることもできませんよね。

 

ウォーターPPPのJV方式の場合、業者選定や利益配分の透明性が低下することになると思います。これまでは、一般競争入札ですから、どの業者がいくらで落札したのかは、公開されますよね。ところがJVの中に入ると、そうした情報が内部化し、透明性が失われてしまいますよね。こうした懸念があろうかと思います。

 

私自身は、ウォーターPPPには反対の立場です。ただし、どうしても実施せざるを得ないということならば、これまで下水道事業を担ってきた地元業者を守り、育成していくような形で、事業フレームを考えるべきだと思っています。

 

 

これが、私が考えた案です。ウォーターPPPの更新支援型、コンストラクションマネージメント付き事業スキームというものです。これは国が示すガイドラインからすれば、極めてオーソドックスな更新支援型だと思います。

 

JVとは、基本契約と支援型業務契約を結び、行う業務は計画、点検・調査、維持管理、更新工事の設計とし、ウォーターPPPに基づく契約と更新工事は切り離すということです。更新工事は、条件付き一般競争入札とする。現在、座間市の地域要件1による入札参加要件は、市内業者に限定されています。しかし残念ながら、現在本市の市内業者は、下水道管路の更新にあたって、「内面ライニング」の技術力を有していないので、その部分を専門業者へ下請け契約する。あるいは、工事ごとにJVをつくる、ということです。

 

市内業者からすれば、ウォーターPPPのJVに参加したとしても、仕事の受注がどうなるのかわからない、ということで不安をいだくことになりますから、このように更新工事がウォーターPPPの枠組みとは別個に発注されるならば、専門業者と一緒になって更新工事を進めていき、その間に技術力や業者としての育成もされるのではないかと思います。そして、経営上も安定していくことになるのではないか、と考えますが、この事業スキームについて当局のお考えをお聞きします。

 

<上下水道局長>

下水道ウォーターPPPに反対の立場ながら、あえて導入するのであれば更新工事を現行どおり一般競争入札を基本とすることにより、地元業者に配慮するというご提案と受け止めました。

 

本市が下水道ウォーターPPP導入を検討した理由の一つとしましては、管路の老朽化や事故の発生など更新工事の必要性が格段に高まる中で、この手法は本市の現状においても、これまで以上に更新工事を推進できると考えたからです。

 

議員のご意見も含めて、引き続き事業スキームについて検討して参ります。

 

2026年9月 一般質問の報告その2) 相模原市におけるデータセンターの建設と本市地下水への影響について

相模原市におけるデータセンターの建設と本市地下水への影響について、お聞きします。

 

相模原市は昨年12月、麻溝台・新磯野北部地区において、土地区画整理組合の業務代行者として、「グットマンジャパングループ」を選定したことを公表しました。また、物流不動産開発の大手企業であるグッドマンジャパンは、神奈川県相模原市の同区域内に新しいデータセンターを建設する計画を発表しております。

 

データセンターはその規模にもよりますが、大量の冷却用水と電力、すなわち高圧送電網を必要とします。公表されているグットマンジャパンの計画によると、このデータセンターは、最新のAIやアマゾンなどの大手クラウドを想定した「ハイパースケールデータセンターキャンパス」とのことであります。

 

ハイパースケールデータセンターで、大量の水を気化させ冷却する方式の場合に必要とされる水量は、一般的に日量1万㎥以上とされているようでありますので、本市地下水の上流部にあたる同地区でのデータセンター建設より、本市地下水への影響が懸念されるところであります。ちなみに、地下水を主要水源としている市営水道の1日平均配水量は、約3万5000㎥ですから、日量1万㎥は、その約3割にあたります。

 

そこで、お聞きするものでありますが、当局は相模原市麻溝台・新磯野北部地区におけるデータセンター建設に係る計画について、承知していたのでしょうか。また、本市地下水への影響等について、どのようにお考えなのでしょうか、見解を伺うものであります。

 

<くらし安全部長>

 

 

相模原市におけるデータセンター建設と本市地下水への影響について二点ご質問をいただきました。

 

はじめにデータセンター建設計画についてです、相模原市の麻溝台・新磯野北部地区において、データセンターの開発を計画していることが相模原市議会で議論されていることは、承知しています。現状としては、データセンターなどの個別の建設に先立って、「北部地区土地区画整理準備組合」が設立され、土地区画整理事業の計画を検討している段階だと承知しています。

 

次に、当該施設建設による地下水への影響についてです。現時点で、当該データセンターの規模並びに冷却に伴う地下水の利用方法及び採取の方法や量など、具体的な内容は定まっていないものと承知していますので、事業の進捗など情報収集に努めてまいります。

 

再質問

 

答弁では、現状では詳細が明らかでないので、「情報収集に努めて参りたい」という答弁でありました。確かに、現時点で計画の詳細は明らかではありませんので、ぜひ、情報収集をしっかりとやっていだきたいと思います。

 

このデータセンターが大量の地下水を取水するのかどうかは、現状では確定的ではありません。冷却方式も違う方式をとる場合もあるでしょうから。しかし、地下水を使う場合は、本市の水道事業への懸念が生じてきます。先ほど、私たちが使っている水道は、地下水を平均1日3万5000㎥使っています。一方、ハイパークラスのデータセンターの場合は1日1万㎥ぐらいの冷却水を必要とするとされていますので、影響がないわけがない、と私は思っています。ぜひ、本市が地下水を主要水源とした水道事業を営んでいることを伝えた上で、相模原市と逐次情報交換や協議を行っていただきたいと思います。

 

ここで少しお話をしておくと、本市には地下水保全条例というものがあります。その第3条第1項第3号においては、「市の責務」という形で「地下水の広域性、流動性等の自然的要因にかんがみ、神奈川県等と連携を密にし、地下水保全に努めること」という条文があります。

 

すでにこの議会の中で、当時の状況を知るのは私だけとなりました。この地下水保全条例については、当時の星野市長とは、激しく議論を交わしたものでした。星野さんは、議員提案で出されたこの地下水保全条例が一旦可決された後、拒否権を発動して廃案となり、その後議会の中で議論を尽くして、最終的には議会全体がまとまって、この条例ができたという経過なのです。

 

その時にも議論になったのが、地下水の広域性、流動性についてなのです。星野さんが言われていたのは、座間市だけで条例を作ったとしても、座間市の地下水は相模原市から流れてくるのがほとんどでしょと、だから座間市で条例をつくっても実効性はあるのか、ということでした。確かに、筋は通っているのですね。

 

その時にこれをどう考えるか、ということから、地下水の広域性や流動性という自然的要因を考えて他の近隣自治体、特に相模原市との連携をとらなくてはならないということでした。当時、相模原市は政令指定都市ではありませんでしたから、広域的に環境保全に対応するのは神奈川県なので、この条例の中には「神奈川県等」ということが明示されているのですよ。現在相模原市は政令指定都市となり、県と同等の権限をもっていますが、当時はそうではありませんでしたから、こうした条文となっているのです。

 

当時は、広域的な環境保全を担当する神奈川県等との連携を掲げましたが、趣旨としては、当時から本市の地下水の上流部にある相模原市との連携・協議が、地下水を守っていくためにはどうしても必要だということが出ていたということを、改めて申し上げておきたいと思います。

 

データセンター建設計画の内容次第なのですが、本市地下水への影響が想定される場合に関しては、条例のこの規定、「市の責務」となっておりますから、私はこれに沿って、しっかりと対応していただきたいと思いますが、改めて見解を伺っておきたいと思います。

 

<くらし安全部長>

 

議員ご指摘のとおり、地下水については行政区域を越えて流動する性質を有していることから、座間市の地下水を保全する条例第3条第3号においても、「市の責務」として「地下水の広域性、流動性等の自然的要因にかんがみ、神奈川県等と連携を密にし、地下水保全に努めること」と規定しております。

 

今後、情報の把握に努めますが、座間市の地下水に影響が懸念されるような計画であった場合、環境影響評価などが実施されるのであれば、その手続き上で認められた意見提出などの機会を利用し、事業者に対し必要な情報の提供や環境への配慮を求めるなど、地下水の保全に向け、市の責務を踏まえ、必要に応じて対応することを考えております。

 

 

 

 

 

 

2026年9月 一般質問の報告 その1)今後のインフラ整備の優先順位について

「今後のインフラ整備の優先順位について」お聞きします。

 

今後の本市の市政運営においては、公共施設再整備計画に基づく建物系インフラの長寿命化・大規模修繕、学校再編計画による学校校舎等の建替え・長寿命化に加え、給食センターや屋内プール等新たな施設建設の方向性が示されております。また、道路や上下水道などの施設系インフラについても、老朽化・耐震化対策等が課題となっており、総じて多額の費用が見込まれるところであります。

 

特に、2028年度、令和10年度以降の10年間は、これらのインフラ整備が集中することが見込まれており、市政運営において、政策的にも、財政的にも、どのようにマネージメントしていくのかが問われてくると考える次第であります。今回の質問では、今後のインフラ整備の優先順位について、議論したいと思っております。

 

まず、議論の基礎となる現状把握という観点から、以下の点についてお聞きして参ります。

 

一つ目は、公共施設再整備計画についてであります。2025年度~2029年度までの公共施設再整備計画後期計画の進捗状況について、「①整備済み」「②整備中」「③実施計画に計上中」「④検討中」これは具体的な検討が進められているものに限ってです、未だ検討の俎上に上がっていないものは「⑤その他」の区分で、お示しいただきたいと思います。

 

さらに、後期計画の対策費用の見込みは、5年間で179億円とされておりますが、現状での予算執行額及び期間内における予算執行見込みについて、お示しいただきたいと思います。

 

二つ目は、学校再編計画についてであります。現在検討が進められている学校再編計画素案(暫定版)では、1期10年単位で20年にわたるおおよその再編スケジュールが示されておりますが、事業費の見込み、いくらお金がかかるかということですけれども、それは示されておりません。事業費見込みが示されるのはいつになるのでしょうか、お聞きするものであります。

 

三つ目は、都市計画道路座間南林間線についてであります。都市計画道路座間南林間線事業費見込みは、2023年度段階でアンダーパス部分が54億円、その他道路整備等で30億円、総額84億円とのことでありました。しかし、この事業費見込みは、昨今の資材価格の高騰や人件費の上昇は反映されておりません。もっと言えば、この時期の試算というのは、2023年度より前に試算されていると思いますので、ウクライナ戦争による物価上昇分は反映されてないものだと思われます。整備工事が始まる前に、改めて事業費見込みを明らかにすべきと考えますが、当局の見解を伺うものであります。

 

<財務部長>

 

 

今後のインフラ整備の優先順位についてご質問をいただきました。令和7年6月に改訂しました公共施設再整備計画に関し、令和7年度から計画期間最終年度の令和11年度末までの進捗状況について、議員より示された区分に基づき答弁をさせていただきます。

 

はじめに、「整備済み」は北地区文化センターや相武台コミュニティセンターなど6件であり、「整備中」は、分庁舎や市民文化会館など17施設です。つぎに「実施計画に計上」ですが、小松原コミュニティセンターや相武台保育園など24施設であり、最後に「検討中」は市民体育館や小中学校など31施設です。

 

再整備計画上の対策費用ですが、令和7年度に執行済みが約30億円であり、本年度以降の執行予定額は約108億円であり、合わせた約138億円が令和7年度から令和11年度までの執行見込額となります。

 

 

<都市部長>

 

都市計画道路座間南林間線について、改めて事業費見込みを明らかにすることについてですが、議員言及の通り、過去の定例会で答弁した事業費に対し、昨今の資材価格の高騰や人件費の上昇により、総額として増額になると考えられますが、現在、小田急電鉄株式会社との協定の中で、アンダーパス部分の施工計画、工期や工事費の算出をしていることから、その結果を踏まえ、令和9年度にあらためて事業費を算出できる予定です。

 

 

<教育部長>

 

学校再編計画に係る事業費見込みをお示しする時期についてお答えします。本計画につきましては、議員言及のとおり、現在素案(暫定版)を公表しており、今後、本年10月に公表予定の素案の中で、再編後の学校配置や学校数等の案が定まる予定です。そのため、これらの経過を踏まえた上で、本年12月に公表予定の原案の中で、改築や長寿命化工事に係る概算事業費をはじめ、その実施時期等についてお示しする予定です。

 

再質問

 

公共施設再整備計画や学校再編計画、都市計画道路座間南林間、それぞれの現状についてお聞き致しました。

 

 

これは、私が作成した年表です。2026年度から2038年度までのものですが、上から総合計画、公共施設再整備計画、学校再編計画、座間南林間線となっています。これを見ると端的にわかるのですが、特に2028年度、令和10年度以降は、この三つの大きな事業が、全部が重なるのですよ。それで、それぞれ現状がどうなっているのかということを確認させていただきました、

 

公共施設再整備計画について先ほどの答弁では、今後4年間の執行予定額は108億円ということですよね。先ほどいくつか例示しておられましたが、この市役所って、まだ、外壁改修も屋上防水も済んでいませんよね。隣のハーモニーホールはまもなく大規模改修が完成してリニューアルオープンされようとしていますが、市役所、これに付随するふれあい会館、あと健康センター、これらはおそらくこの期の中では対象にはなっていないと思います。あと、次期計画にもっていかれた図書館。私は、是非とも建替えをして郷土博物館を併設してほしいと、ずっと求めてきましたが、おそらく次期の計画になろうかと思われます。その他にも、コミセンで大規模改修が行われていないものがありますし、保育園、児童館、老人憩いの家。まあ、児童館や老人憩いの家については、今後の在り方をどうしていくのかという再検討と合わせて行われていくことになろうかと思います。

 

予算的なことで言えば、公共施設再整備計画の前期は36億円でした。後期が先ほどの話からすれば今後の執行予定も含めて138億円。計画上の投資予定額は10年間で174億円となります。私の考えでは、次期公共施設再整備計画では、おそらく同程度必要になってくるでしょう。170億円から200億円というオーダーになってくるのではないかと思っております。

 

学校再編計画については、次の原案段階で事業費見込みが示されるとのなので、それを待ちたいと思います。私の認識では、一般的に児童生徒数500人規模の小学校あるいは中学校を建替えた場合に、かかる費用は現状で約70億円程度と言われています。学校再編計画は20年の計画ですが、仮に最初の10年間で3校建替えを行う場合、それだけで210億円ということになると思います。

 

都市計画道路座間南林間線、これについても来年度に新たな事業費見込みを示すことができるとのお話でした。前回の84億円は、ウクライナ戦争後の物価上昇や今回のアメリカのイラン攻撃後の物価上昇が加味されていません。おそらく100億円は突破することは、間違いないと思います。

 

私のほんとに大雑把な計算ですが、公共施設再整備計画は前の10年と同程度で約180億円。学校再編計画は最低でも3校建替えで210億円。座間南林間線は100億円。これを合計すると480億円、約500億円になるわけですよ。

 

さらに、今、方向性が示されているもので給食センターがあります。まさか、20年後に整備するわけではないでしょ。おそらくこの10年間でお考えになると思われます。それから屋内プールの整備についても、市長より全員協議会で示されました。

 

あと、私が大事だと思うのは、雨水対策ですよね。千葉でもありました。北陸でもありました。今年予算が付けられていますが、一般下水管の調査が行われています。一般下水管は、現状では主に雨水処理のための施設として機能しています。でも、そうとう老朽化していますよね。これをどうするのか、更新をするのか、それとも上下水道局の公共下水道雨水管の整備の方で対応するのか、どちらなのかという話です。この雨水対策も相当な額、億単位での相当な額になるのではないかと思います。

 

こうした状況の中で、公共施設再整備、学校再編、座間南林間線という、3つの大きな事業が、今後10年間において見込まれているわけです。端的に言って、全部やるのは不可能でしょ、という話です。だからこそ、インフラ整備の優先順位について、何を優先するのか、判断していくことが必要であると思っておりますが、どのようにお考えなのか、伺うものであります。

 

<財務部長>

 

公共施設再整備、学校再編、そして座間南林間線、この三つの事業を同時に進めていくことについて再質問をいただきました。今、申し上げた三つの事業は、いずれも市民の安全・安心、子どもたちの教育環境の向上、そして地域の持続的な発展に直結する、本市にとってどれも欠かすことのできない重要な事業であり、現時点では優先順位をつけることについては、考えておりません。しかしながら、議員のご指摘の通り、これらすべてを同時に、同じスピードで着工・推進することは、非常に厳しい状況となることも想定されますので、あらゆる財源の確保に努めるとともに、実施計画及び予算編成において、事業のバランスを考慮しながら、進行管理に努めて参ります。

 

再々質問

 

財務部長の答弁からすると、三つの事業、公共施設再整備、学校再編、都市計画道路座間南林間線について、「現時点で優先順位をつけることについて考えておりません」とのことでありました。私は、元々、座間南林間線の整備については反対の立場でありますけれども、今回はそのことの是非を巡っていうよりも、客観的に見てどうなのか、と言う話をしているわけであります。私は、この三つの事業を次の10年間で同時一体的に進めることについては、本市の現状の財政力からすれば、はっきり言って難しいのではないかと思います。

 

答弁の中で、今後財源の確保に努めるという話でしたが、想定できることは国庫補助金、国庫補助を除いた部分は起債、それで一般財源の投入を抑える。これ以外にあまり手はないと思います。そうすることにより、例え一般財源の投入額、すなわちイニシャルコストを最小化できたとしても、その後は公債費の残高により公債費支出の増が後年度負担として、跳ね返ってくるわけであります。それは、結果として一般財源の使途を圧迫することになります。そういう財政構造になるわけであります。

 

私は、1996年初当選ですが、座間市で公債費残高が過去最大だったのは、この年なのです。この時が公債費残高は380億円でした。その後の12年間、当時の星野市長と大変激しくやり合いましたが、当時の財政運営は大変だったと思いますよ。覚えていますが、普通建設事業費、今は年間40億円ぐらいだと思いますが、10億円ぐらいしか使えなかったのですよ。それが10年間ぐらい続きました。当時も議論になりましたが、市役所、市民文化会館、体育館を整備する核づくり事業を、あれだけ借金を背負って同時に行ったことが、当時の財政運営を縛ったことは間違いありません。一般会計で380億円、さらに特別会計の下水道事業債、企業会計の水道企業債を合わせると600億円を超えていたと記憶しています。今後10年間で、そういう状況になっていく可能性は高いのではないかと懸念するものであります。

 

先ほど、EBPMの議論でありましたデータと根拠、エビデンスを示していくことについて、もし、この三つの事業が同時一体的に行うことが可能だとするならば、そのエビデンスを示すべきだと思います。データに基づいて、どのような根拠があるのか、示すべきです。とすろと、3年間の実施計画だけではなく、10年間ぐらいの財政計画を示し、それが成り立ちえるということを示す必要があると思いますが、見解を伺っておきたいと思います。

 

私は、三つの事業の同時一体的進行が困難であると判断した場合は、どうしても優先順位をつけざるを得ないと考えます。そしてその判断は、事務方に委ねるというわけにはいかないと思うのですよね。やはり、市民の付託を受けた市長が判断すべき、それが筋ではないかと思いますが、市長の見解を求めたいと思います。

 

<市長>

 

 

公共施設再整備、学校再編、座間南林間、この三つの事業を同時に進めていくことは、非常に厳しいということで、優先順位等を今後、どのようにつけていくのかということで、私の見解を問われました。

 

おっしゃるとおり、この三つの事業は非常に大きな事業でございます。財政的にも負担がかなりかかる事業であるわけでございますが、これら三つを全て同じスピードで着工・推進することは非常に厳しい状況であると考えております。

 

あらゆる財源の確保ということで、先ほども財務部長の方で答弁させていただいておりますが、特定財源にも様々なメニューがございます。その中で各省庁の国庫補助ですとか、防衛省の補助ですとか、様々なものがございますので、その中で少しでも座間市にとって財政負担の少ない有利なものを選ばせていただいて、そうした財源確保に努めて参りながら、そして優先順位は付けながら、行っていかざるを得ないと考えております。

 

座間市にお住まいのすべての方々が生きがいをもって、住みやすい街づくりを進めていくことは、非常に重要なことだと思いますが、持続可能な街づくりということを考えた時に、やはり、若い世代の方々がこの座間市を選んでいただくということも重要だと考えておりますので、そういったことをしっかりと考えながら首長として、リーダーとして、その考え方を示して参りたいと思います。

 

 

2026年8月 総括質疑

史上最大の財政調整基金について

 

まず、議案第57号 2025年度の一般会計歳入歳出決算の認定について、財政調整基金についてお聞きします。当該年度決算段階で本市の財政調整基金残高は、58億500万円であります。前年度決算における同基金残高は37億8900万円で過去最大でありましたが、当該決算年度では、さらに約20億円積み増し、過去最大を再び更新しております。

 

昨年第三回定例会において財務部長は、同基金の残高 当時は2024年度決算段階で37億8900万円、決算剰余金をプラスした補正後で50億2435万円となったことについて、「現在の基金残高は一時的なものであると捉えている」とした上で、本市は近隣市のように公共施設再整備に係る基金を持っていないため、今後の公共施設再整備を考えると「財政調整基金に余裕がある状況とは言えない」と述べております。しかし、同基金残高が2年連続過去最大を更新し、50億円を超える状況は、もはや「一時的なもの」とは言い難いのではないでしょうか。

 

一方、今日の総括質疑でもいろんな方々から出ましたが、公共施設再整備計画に基づく建物系インフラの長寿命化・大規模修繕、さらに学校再編計画による学校校舎等の建替え・長寿命化に多額の費用が見込まれることは明らかであります。

 

こうした状況を踏まえるならば、昨年も申し上げましたとおり、私の考えとしては、財政調整基金は最低限、標準財政規模の10%程度を保持し、それを上回る資金は公共施設再整備、この場合は学校施設を含みますけれど、これに係る基金を造成し、必要とされる資金需要に対応していくべきと考えますが、見解を伺いたいと思います、としておりましたが、本日すでに答弁がされております。

 

先ほどの答弁からすると、「他市の事例を研究しながら、設置する必要性について見極めていきたい」ということでありました。昨年も「研究します」って言っておられましたので、まあ、昨年とあまり変わっていないですよね。

 

改めてお考えをお聞きしたいのですが、公共施設に係る基金をつくると言った場合に、私は、二つの考え方があると思います。一つは、整備に係る一般財源を充当するための基金。もう一つは市債の償還に充当するための減債基金。

 

現状でも公共施設の再整備にあたっては、国庫補助金や地方債を活用するということについては、今日も再三再四おっしゃられておられますが、仮に総事業費100億円の整備事業を行うとして、国庫補助金が30億円、残りの70億円のうちの90%にあたる63億円を市債で賄う場合、事業の着手時に必要となる一般財源の投入は7億円程度となるわけであります。しかし、市債は事業実施の一定期間、建物系で言えば20年間ぐらいですかね、にわたり公債費の償還が利払いを含め発生することになるわけであります。

 

したがって、公共施設再整備に係る基金を考える場合には、その基金の機能を一般財源充当のためのものとするのか、それともその後の公債費償還に対する財政負担に備えること、これを念頭に置くのか、あるいは両方か、こうしたことが考えられますけれども、当局の見解を伺っておきたいと思います。

 

<財務部長>

公共施設の再整備等に係る基金につき、今後基金を創設する場合には、その機能については一般財源に充当することを想定しております。なお、今後の施設整備の進捗に伴い普通建設事業の伸びを見込むことから、事業の実施に当たっては、国庫支出金等の特定財源を確保することはもとより、市債については交付税措置のある起債を引き続き選択し、財政負担を最小限とするよう努めてまいります。

 

公共施設の再整備に係る基金のことについては、昨年とあまり変わっていませんが、備えていくことは必要だと思っておりますので、一歩進めて検討を進めていだきたい。その場合に、考え方として一般財源充当なのか、減債基金という形で市債の償還に充てていくのか、あるいは両方か、ということが問われてくると思いますので、その辺はお考えいただきたいと思います。

 

児童ホーム手数料(保護者負担額)の値上げについて

 

次に、議案第69号 座間市児童ホーム入所に関する条例の一部を改正する条例について質疑を行います。本改正案は、本市の公設児童ホームの月額手数料をおやつ代込みで現行6,500円から10,000円に改定するものであります。改定の理由について当局は、「昨今の物価、光熱費や人件費の高騰に伴い」と説明しております。

 

 

この表は、こども育成課より提供いただいた資料を基に作成したものであります。おやつ代を除いた児童ホーム運営事業費の推移を見ますと、2024年度決算では2億3,791万8,008円、2025年度決算では2億5,775万6,000円となっており、この二つを比べると、1,983万7,992円、8.3%の増となります。2026年度予算では2億9,951万2,000円となっており、2024年度決算と比べると6,159万3,992円、25.9%の増となっております。

 

表の下の欄外は、文字が小さくて申し訳ないのですが、各年度4月1日付入所児童数であります。2024年度が778人、2025年度が780人、2026年度が779人となっており、定員数が782人であることから、ほぼ定員に達している状況です。このことから、入所児童数の伸びによる事業費増ではないことがわかります。なお、括弧内の待機児童数を見ると2024年度46人から2026年度123人と大幅に増えていることがわかります。

 

 

この表は、児童ホームに係る光熱水費、人件費、委託費の推移であります。2024年度決算と2026年度予算を対比すると、総額35,531,755円の増となっております。

 

そこで、お聞きします。今回の改定により、手数料を6,500円から10,000円に引き上げた場合、手数料収入の増額分は、およそ年間3,000万円程度を見込んでいるとのことであります。とすると、今回の改定は提案理由の説明にあるように、昨今の物価、光熱費、人件費の高騰による事業費の増加分、約3,500万円を保護者負担の増額により賄うという理解で良いのでしょうか、説明を求めるものであります。

 

次に、議会への提出資料についてお聞きします。今回の手数料改定にあたり、当局より説明資料が配布されました。そのうち、「2改定の理由・積算根拠」として、「国の制度設計上の負担割合」、「令和7年度の市の負担状況」「改定案を令和7年度決算に当てはめた場合」が示されております。

 

 

最初のところは、国の制度設計上はこうなっていますと、それを令和7年度の市の負担状況は次の通りとして、これを見ると市費が50.1%と一番多くなっているのですが、先ほど事業費の推移でお示した表、これでは、国、県の補助金が25.2%ですよね。市費は33.2%ですよね。ところが、資料では50.1%となっています。この違いはどういうことなのでしょうか。説明を求めるものであります。

 

さらに、「改定案を令和7年度決算に当てはめた場合」というのが、資料にありますが、これについても違いが生じることと思われますが、その場合、国・県・市・保護者負担の割合は、どのようになるのでしょうか。説明を求めるものであります。

 

<こども未来部長>

 

今回の手数料改定については、前任者にも答弁しておりますが、児童ホーム運営事業費は、前回改定した平成27年度と令和7年度を比較すると約10年間で事業費が1億5,276万円もの事業費が増加しました。

 

10年の間に待機用児童ホームを拡充し、入所児童数も増えているため、その間の単純比較は困難ですが、この3ケ年の単純比較により、その高騰分を保護者負担により賄うといった考えではありません。人件費の上昇や物価及び光熱費の高騰など、児童ホームの運営に要する経費が増加している現況を踏まえ、今後も安定的に事業を運営していくため、保護者負担の見直しを行うものです。

 

次に児童ホーム運営事業費の負担割合についてですが、先にお示しした「利用者負担50%、国・県・市がそれぞれ16.7%」という割合は、国の制度設計における基本的な負担割合をお示ししたものです。一方、令和7年度の決算における実際の負担割合につきましては、手数料収入、国及び県の補助金、市の一般財源などの歳入と、実際に要した事業費を基に算出すると、利用者負担が16.5%、国補助金が25.2%、県補助金が25.2%、市費が33.2%となります。

 

これは、制度上の基本的な負担割合と、実際の決算における負担割合とでは、その算定の考え方が異なることによるものです。国及び県の補助金については、実際の事業費に対して一律に一定割合が交付されるものではなく、補助対象経費や基準額、各種加算等を踏まえて交付額が算定されるため、決算全体に占める国及び県の補助金の割合が、制度上の基本的な負担割合である16.7%を上回る場合があります。

 

これまでの説明につきましては、制度上の基本的な負担割合をお示ししたものであり、令和7年度決算における実際の負担割合について、十分に区別してお伝えできていなかったものと認識しております。今後は、制度上の負担割合と、実際の決算における負担割合の違いを明確にした上で、より分かりやすく、正確な説明に努めてまいります。

 

最後に、負担割合についてです。改定案を令和7年度決算に当てはめた場合、議員が言及した条件で、補助基準額が対象経費を上回る前提で試算すると国及び県が23.96%、市が23.97%、保護者負担が28.11%となります。

 

 

ここ3ヶ年で物価高騰の影響を受けた人件費や委託費光熱水費の増加分3500万円と改定後の増額分が符合するので、これが理由ですかとお聞きしたところ、先ほどの答弁ではそうではありません、という話ですよね。しかし、「昨今の物価高騰に伴い」って、提案説明に書いてあるのですよ。提案説明を行った副市長も、そうおっしゃっているわけです。

 

物価高騰分に対し保護者にも応分の負担をしてもらうということは、私はそうは思いませんが、是非はともかく、一つの考え方であると思います。しかし、そうではないと言うことじゃないですか。

 

先ほどの答弁では、理由は事業費が平成27年度から1億5000万円くらい増えている、とにかく事業費が増えているから、という話ですよね。とすると、6500円を10000円にする根拠は何かってという話になってくるわけです。改めて6500円を10000円とする引き上げ幅の根拠についてご説明をいただきたいと思います。

 

あと、議会提出資料について、これは質疑しませんが、反省をしていただきたいと思います。令和7年度決算で市費の負担が50.1%していることですが、実際の事業費ベースだと33.2%なわけでしょ。それが値上げ後はどうなるか、ということも数字が違うわけじゃないですか。事実とは異なることだと思いますし、市費の負担が過大であるということ導くミスリードであり、不適切な資料であると思っておりますので、反省していただきたいと思います。

 

<こども未来部長>

保護者負担については、物価高騰分をそのまま利用料に上乗せするという考え方ではなく、これまでの10年間における事業費の増加を踏まえて検討したものでございます。この間、利用料を据え置いてきたことにより、保護者の負担は変わらない一方で、事業費の増加分については、市の負担が増加している状況にあります。そのため児童ホームの運営において、どの程度を公費で負担し、どの程度を受益者である保護者にご負担いただくことが適切なのか、そのバランスを考慮することが重要であると考えて、提案いたしております。

 

市長、いきなり振って申し訳ありませんが、お聞きします。結局、今の答弁でも、平成27年度から事業費が1億5000万円くらい増え、現在3億円近くになってきていると、確かにそうなのですよ。その場合のバランスの問題、どこまでを保護者負担とするのか、どこまでを市が負担するのかと言う点も、そのとおりなのですよ。

 

その上で市長にお聞きしたいことは、隣の海老名や綾瀬と比べると、現状は児童ホームの保護者負担は半分以下じゃないですか。なぜ、これを「市の売り」にしないのか、という話なのです。「海老名の半分以下の負担!」「子育てするなら座間」という話になりませんか。

 

いろんな評価がありますが、明石市に泉市長っておられたじゃないですか。あの方は国が保育料だとか子育てに関する無料化をする前から、思いっきり振り切ってやっていたじゃないですか。だからこそ、人口が増え、街が活性化したじゃないですか。あそこも関西圏のベットタウンですよ。

 

では座間市で何を売りにするのかって言ったら、子育てを売りしようと言うのが市長の姿勢じゃないのですか。だとすれば、海老名と比べて半額以下の保育料ということで売ればいいじゃないですかという話です。

 

<市長>

沖永議員のお考えというのは、受け止めさせていただきますが、持続可能な児童ホームの在り方というところで、先ほど部長も答弁させていただきましたが、平成27年度から令和7年度を比較すると10年間で事業費が約1億5300万円増加していると、そして、パブリックコメントのご意見をみましても、値段が上がってしまうことについては容認をするけれども、サービスを拡充してほしいとか、今、100名を超える待機児童がいるということが非常に課題だと感じております。

 

そういった中で、どういった料金が適正なのかというところで、持続可能な児童ホームの在り方ということを考えた時に、この金額をということで、今回提案をさせていただいております。沖永議員のお考えというのは、それはそれで一つのお考えとして受け止めさせていただきます。ありとうございます。

 

 

 

 

 

 

2026年6月 一般質問の報告その4) 相武台前駅南口駅前広場について

次に、「相武台前駅南口駅前広場について」について、お聞きして参ります。まず、相武台前駅南口駅前広場の整備について、過去の当局答弁をもとに振り返ってみたいと思います。

 

 

今から5年前、2021年(R3年)9月、松橋議員の一般質問への答弁では、「駅近傍に残る生産緑地等を活用した交通広場を整備し、あわせて、市道15号線のバリアフリー化事業を実施する」とし、「おおむね令和8年度を目標に整備を進めていく予定」としております。

 

 

次に、2022年(R4年)9月、竹田議員の一般質問への答弁では「地区の交通結節点として、路線バス、コミュニティバスの乗降場としての機能を有する駅前広場とすること。一般車利用者の乗降場としての機能を有する駅前広場とすること。バスの乗降場にはシェルター及びベンチを設置し、利便性を図るものとすること。広場はお祭りやマルシェの開催といった利用を地元から要望されているため、イベント用のスペースの確保に配慮すること。広場内及び駅までのアクセス道路においては、情報案内板の設置、バリアフリー化を図るものとすること」と、整備内容が具体的に示されております。

 

 

さらに、整備時期については、「第1期では、路線バス、コミュニティバスの乗降場としての機能を有する駅前広場の整備を。第2期では、一般車の乗降場、イベントスペースの整備を。また、駅前広場整備のほかに相武台前駅までのアクセス道路である市道15号線のバリアフリー化を行う」としておりました。

 

おそらく、私も含めて議員の皆さんも、このような整備方針であると認識されていると思われますが、2024年頃からいささか事情が変わって参ります。

 

 

2024年(R6年)11月、高波議員の総括質疑への答弁では、「今回の用地取得により、平成30年度に地元の皆様と実施した勉強会でお示しした第1期エリアの用地取得が完了します。今後については、関係機関との協議を調える必要がありますが、令和8年度中の完成を目指して進めてまいります。」とする一方で、

 

 

2024年(R6年)12月、都市環境分科会内藤議員の質疑への答弁では、「第2期分につきまして、過去において、もうちょっと北側に広げたような構想を持っておりましたけれども、まだそこについて、我々としては白紙の状態、それを進めていくかどうかということも決定されていない状況」と、2期分については「白紙状態」であることが示されました。ただし、整備時期については、同じく都市環境分科会での私の質疑への答弁では、「工事予算につきましては、令和8年度当初予算に盛り込む計画で考えております」としております。

 

 

それが、2025年(R7年)6月、松橋議員の一般質問への答弁では、「これで十分な広さなのかと言われると、なかなか皆様がご期待、ご要望いただく主要な施設がこの1期の面積だけで全て収まり切れるものではなく、特にバスロータリーの設置には広いスペースが必要であり、現状で想定しているスペースでは、バスロータリーの設置を優先してしまうと、皆様がご希望のイベント等を行うための広場が確保できなくなってしまうため、皆様のご要望に応えるためには、さらなる用地の拡大も必要であると考えてはおります。」と答弁されております。要は、バスロータリーだけだとイベントスペースを確保できないという話ですね。

 

以上が、本事業に係る当局答弁の経過でありますが、2024年(R6年)段階で「令和8年度中の完成を目指して進めてまいります。」と答弁されていたにもかかわらず、2026年度当初予算には本事業に係る予算は計上されておりません。その理由について改めて説明を求めるものであります。

 

また、本事業における現在までの土地の買取り、物件補償、調査・設計委託等、事業費の総額はいくらとなっているのでしょうか。内訳を含めて明らかにしていただきたいと思います。

 

<都市部長>

 

相武台前駅南口駅前広場について2点、質問いただきました。はじめに、相武台前駅南口駅前広場の整備費用を本年度予算に計上できなかった理由についてです。

 

これまでの答弁を含め、経緯等は、ただいま議員に言及いただいたとおりであり、本事業については、生産緑地の買取り相談を契機に事業化し、これまで用地取得や設計検討を進めてまいりました。

 

平成30年度に実施した地域の勉強会では、交通結節点としてのロータリー機能に加え、お祭りやマルシェなどイベント会場として活用できる広場機能を求める意見等をいただき、令和元年度には対象地約1,140平方メートルの用地取得が叶ったことから、これを踏まえた駅前広場の実現に向け、検討をはじめ、用地取得の進展に合わせて概略設計等を実施し、事業化に向けた具体的な検討を進めてきたところです。

 

その後、ご意見も伺いながら検討を深める中で、当初取得した用地のみでは、ロータリーやイベント広場を同時に確保することが困難であることが明らかとなり、特に、交通結節点としてのロータリー機能の実現には、市道15号線の歩道のバリアフリー化が不可欠であることから、更に検討を重ね、現状の用地取得エリアにおいては、ロータリー機能を断念せざるを得ない状況と結論付けたうえで、少なくとも地元商店会や地域の市民団体からいただいている共通の要望内容であるイベント等を開催できる広場として、いち早く開放を望む声には応える形で、令和8年度当初予算に、ロータリーを伴わない暫定的な広場整備の実施を計画することといたしました。

 

しかしながら、予算編成の過程で、全体事業を踏まえた総合的な判断により、令和8年度当初予算への計上を見送ったことが、理由です。

 

次に、本事業における現在までの事業費の総額と主な内訳ですが、総額で約4億円、その内訳は土地購入費として約1億9000万円、物件補償費として約1億5000万円、その他土地鑑定、測量登記、物件調査、設計委託、買収地管理委託などに約5000万円を執行しております。

 

 

再質問

 

相武台前の駅前広場についてですが、何かいつの間にか話がイベント広場だけに限定されているのではないのか。当初言われたバス・コミバスの乗降場を含むロータリー、一般車の、乗降場、バリアフリー化、話が全部なくなっているのですよね。だから、その点をはっきりしたいと思って今回質問をしたわけなのです。

 

まず、先ほどの答弁の中で、ロータリーを含まない暫定的な広場整備ということがありました。これというのは一体どういう整備をしようとしているのですか。説明を求めるものであります。

 

次に、この結論に至る理由についてお聞きをしたいと思います。先ほどの答弁では、当初取得した用地のみではロータリーやイベント広場を同時に確保することが困難という話だったのですよね。でも、これって、当たり前ではないですか。以前の答弁では、1期でバスのロータリーの設置、2期で一般乗降場とイベント広場というふうに時期を分けてましたよね。

 

今用地取得しているのは1期分だけですから、これで全部やれるなどということはできないというのは、当たり前の話です。それをなぜここで出してくるのかなと思ったわけなのです。考えてみると、2期白紙ということを言い始めたのは2024年12月の答弁からですよね。これが影響しているのではないか。2期を当面やるつもりがないのなら、1期分の中に全部が入らないというのは当たり前なのですよ。

 

ここで改めてお聞きをしたいのは、2期白紙というのは今も変わらないのでしょうか。あるいは、2期を白紙とした理由について、説明を求めたいと思います。

 

次に、結構これも重要な点になってくるのですけれども、交通結節点としての機能が果たしづらいという話が出ましたよね。その中で、ロータリー機能の実現には市道15号線の歩道のバリアフリー化が不可欠であることからという話だったのですが、前はバリアフリー化をやると言っていたわけではないですか。では、市道15号線のバリアフリー化、これは不可能だという意味ですか。見解を伺っておきます。

 

<都市部長>

 

相武台前駅南口駅前広場について、3点の再質問をいただきました。

 

初めに、ロータリーを伴わない暫定的な広場整備とは何かについてです。交通結節点である路線バスやコミュニティバスの乗降場等の機能を有するロータリーではなく、過去の勉強会や、現在も地元から共通の要望でもあるイベント等の開催できる広場としての整備することで、このような土地利用によっては、現在指定している道路区域の変更について検討する必要もあると考えております。

 

次に、2期は進めていくかどうか白紙状態との過去の答弁についてです。現状の用地取得エリア以外の箇所を進める見通しを立てていない状況に変わりはありません。まずは、用地取得エリアの1期の範囲で、イベント等を開催できる広場として開放することに専念し、この暫定的に整備する広場等の運用状況などを見ながら、その後については検討する必要があると考えています。

 

最後に、市道15号線のバリアフリー化は、現状では不可能という理解でよいかについてですが、現状の道路区域の中で実施することは不可能と言わざるを得ません。市道15号線の当該広場予定地から駅までの間は店舗等の建物があり、現状の歩道は、この建物の出入口の高さに合わせて設置しております。この歩道をバリアフリー化するには、歩道の10段、横断勾配を規定値以内にする必要がありますが、そうなると、建物の出入口と段差ができてしまうため、物理的に困難である状況です。

 

さらに、北口と比較した場合ですが、北口はバス停から駅まで雨にぬれずに移動できますが、本計画では、バリアフリー化と併せて、雨天時の対応等についても課題があり、総合的に検討した結果、現状では交通結節点としての機能を十分に果たすことが困難であると判断しております。

 

 

再々質問

 

キーワード的に上げれば、一つは路線バス、コミバスの乗降場、それから一般車の乗降場、それからイベントスペース、市道15線のバリアフリー化、これを掲げていたのですけれども、はっきり言って、イベント以外、全部、現状では無理だという判断ですよね。

 

市道15号線のバリアフリー化ですが、歩道が道路面よりも上がっていますからね。あれを全部バリアフリーにしたら出入りができない状態になってしまうというのは、確かにそうなのですよ。また、雨天対応に関していえば、駅まで行くのに屋根がない。一方、北口の方は屋根がありますから、でも、何で初めから分からなかったのですかということになるのではないですか、私からすると、これ、もともとの計画に無理があったのではないかと言わざるを得ないと思っています。

 

ただし、今回、当局がそういった問題、課題を明らかにしたといった点では私は評価をしたいと思っていますし、この点に関しては、特に再々質問はありません。